日本出版販売(日販)は12月13日、「出版物販売額の実態 2024」「書店経営指標 2024年版」を発行した。同2誌は出版市場の現状を把握するための統計資料として、大手出版取次の日販が毎年発行しているもの。デジタルでの活用がしやすいように、2023年版から汎用性の高いExcel版での発行に変更した。いずれもインターネット書店「Honya Club.com」で購入できる。
「出版物販売額の実態 2024」によると、2023年度の書店ルートの推定販売額は7744億円(前年比94.9%)。書店店舗数は7619店(同93.3%)となった。
タッチポイント別の市場規模では、インターネットルートでの推定販売額は2835億円(同98.7 %)と微減。その一方で電子出版物の推定販売額は7151億円(同107.2%)と伸びている。
「書店経営指標 2024年版」によると、店舗の売上高前年比は95.6%。収益性では売上総利益率が28.4%、営業利益率は0.6%だった。また、従来の「企業編」に代わる新たなコンテンツとして「企業経営に関するアンケート」を実施し、その結果を掲載している。
「出版物販売額の実態 2024」
編集:日販 マーケティング推進部 ストアソリューション課
制限事項:印刷可 テキストのコピー可、図表のコピー不可
頒価:1,540円(本体1,400円+税)
【主な内容】
①販売額の実態
1.出版物販売額(販売ルート別)
2.書店(都道府県別 書店店舗数・坪数、分類別 売上高構成比、他)
3.CVS(出版物販売額、他)
4.インターネット(出版物販売額、他)
5.出版社直販(出版物販売額、他)
②タッチポイント別 市場規模
1.市場規模(タッチポイント別 市場規模、1人当たり購入額・冊数)
2.電子出版物
3.図書館
4.教科書
③都市別 出版物販売額
「書店経営指標 2024年版 No.62」
編集:日販 マーケティング推進部 ストアソリューション課
制限事項:印刷可 テキストのコピー可、図表のコピー不可
頒価:1,650円(本体1,500円+税)
【主な内容】
①店舗編―店舗における収益・売場運営・業務効率化の状況分析
②商材編―商材別のさまざまな経営指標分析(Book、文具、雑貨)
③過去5年間の指標―書店経営分析比率(収益性/生産性/効率性関係比率)
④企業経営に関するアンケート―書店事業での主な取り組み、地域との連携、ESGの取り組み など
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