第13回「書店大商談会」5年ぶりに大型会場で開催
第13回「書店大商談会」が10月30日、東京・千代田区の科学技術館で開かれた。出版社などが161ブースに出展し、書店290人、出版社731人が来場した。取次会社などを加えた来場者の総計は1116人。次回の参加を検討するため、出版社の見学者などが来場し、業界関係者で賑わった。
書店大商談会は2010年に第1回が開かれて以降は毎年開催されていたが、コロナ禍で20年と21年は中止。22年は縮小開催、23年は説明会のみが行われ、今年は5年ぶりに大型会場での開催となった。
朝礼で矢幡秀治実行委員長(日本書店商業組合連合会会長、真光書店)は「最近は取次による見計らい配本が減り指定配本が増えている。それは良いことではあるが、書店が良書と出合う機会が減るという面もある。本日は書店がそういうことを意識して回ると思うので、多くの良書を紹介してほしい」と述べた。
BOOK EXPO 2024「よし、乗り越えろ!書店人」
「BOOK EXPO 2024」が11月12日、大阪・北区のグランフロント大阪で開催された。今年は「よし、乗り越えろ!書店人」をテーマに、一般書、コミック、児童書、第三商材など209社(220ブース)が出展した。書店564人、出展社585人、取次会社などを加えた来場者の総計は1272人。商談成立金額は6692万2362円、商談件数は5882件だった。
恒例の「西日本POP王決定戦」は304作品の応募があり、オープニングセレモニーで金賞をはじめとする受賞書店を表彰した。選考した実行委員会は「年々、レベルが向上している。選ぶのにとても苦労した」と今年も秀作ぞろいだったという。
セレモニーで大垣全央実行委員長(大垣書店)は「皆さんのおかげで12回目を迎えることができた」と謝意を示し、出展者に向けて「これまで商品の力でお客さんが書店に来ていたが、これからは書店自らが魅力的な店、地域のコミュニティの場となっていかなければならない。今日はそのための情報提供、いろいろなアイデアを書店に教えてほしい」と呼びかけた。
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