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第8回「未来屋小説大賞」は阿部暁子『カフネ』(講談社)に “今一番売りたい本”各店舗で受賞フェア実施

 未来屋書店は12月24日、第8回「未来屋小説大賞」に阿部暁子『カフネ』(講談社)が選ばれたと発表した。これを記念し、全国の未来屋書店・アシーネ店舗で12月下旬から2025年2月28日までの期間、「未来屋小説大賞フェア」を実施する。受賞作品の順位は次の通り。

順位タイトル著者出版社
大賞『カフネ』阿部暁子講談社
2位『死んだ山田と教室』金子玲介講談社
3位『ヒカリノオト』河邉徹ポプラ社
4位『地雷グリコ』青崎有吾KADOKAWA
5位『籠の中のふたり』薬丸岳双葉社

 2017年創設の未来屋小説大賞は、未来屋書店オリジナルの賞。選抜された読書好き書店員が直近1年間に出版された本の中から選考し、“今一番売りたい本”を決定する。今回の選考期間は2023年9月~2024年9月。

 阿部さんはコメントで「友人が誕生日に贈ってくれた本で『カフネ』という言葉に出会い、薫子とせつなが生まれました。出てくる料理はみんな豪華でもお洒落でもない『ごはん』です。生活という際限のない戦いを支えるごはんのように、二人の物語がひとときの楽しみになれたら幸せです。そして薫子とせつなに素敵な花束をくださった書店員のみなさま、心からありがとうございます」と感謝を述べている。

 書店員からは「たくさんの優しさに溢れた物語」「『うわ~!こういう優しさの描き方があるんだ』と感動しました」「日々に疲弊した心身に、優しさというあたたかい栄養を届けてくれる作品」など、絶賛と感嘆の声が寄せられた。


阿部暁子『カフネ』(講談社)

作品紹介

一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。

やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。

法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。

著者・阿部 暁子(あべ あきこ)さん

 岩手県出身、在住。2008年『屋上ボーイズ』(応募時タイトルは「いつまでも」)で第17回ロマン大賞を受賞しデビュー。著書に『どこよりも遠い場所にいる君へ』『また君と出会う未来のために』『パラ・ スター〈Side 百花〉』『パラ・スタ ー〈Side 宝良〉』『金環日蝕』『カラフル』などがある。

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