
Instagramでりよ子さんの存在を知ったことが本書の企画のスタートでした。正直それまでの私は、「せいろ」といえば場所をとるしお手入れもめんどうだし、ちゃんとした人だけが使いこなせる上級者アイテムだと思っていました。ところが、りよ子さんのレシピはものすごくカジュアル。「せいろ」という道具のハードルの高さを一切感じさせない、普段使いのレシピが投稿されていました。さっそくマネしてみると、調理もお手入れも、意外すぎるほど
の手軽さ。え、これだけでいいの!?と肩透かしを食らったような思いでした。そして、とにかく蒸すだけで何でもおいしくなるので、アレもコレも蒸してみたくなり、私自身この本が完成するころには、すっかりせいろ沼にハマッていました。蒸しあがりのふたを開けた瞬間、ふわっと立ち上る湯気とともに現れる料理の美しさといったら…! ぜひ、みなさまにも体感していただきたいです。
「せいろ蒸し」というニッチなテーマにもかかわらず、本書を評価してくださった書店員の皆様方に心より
感謝いたします。どうもありがとうございました。(実用書・エンタメ編集課 田村貴子)
□B5判/112㌻/1,540円 ISBN 9784058023624


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