日本の未来を考える
本書のメインコピー「政治家が無能なのか?日本はもう限界なのか?」が象徴するように、成田さんとひろゆきさんという、忖度しない2人が空気を読まずに、大物政治家のみなさんに質問し、議論していくのが、本書の基本スタイルです。
民主主義のゆくえ、少子化、低成長、格差、世代間の断絶など、日本が抱える諸問題のほとんどは、残念ながらまだ解決していません。しかし、何もしなければ、ゆるやかに人口が減り、国全体が貧しくなっていくといいます。
今、何がどうして問題になっているのかを知り、それぞれが考えていくために。「そこまで政治には興味はないけれど、少しでも世の中がよくなってほしい」。そんな方にこそ、ぜひ手にとっていただきたい1冊です。
ジャーナリズム+エンタメ:新時代の「政治&メディア」論
YouTubeチャンネル『日経テレ東大学』で配信されるトーク番組「Re:Hack(リハック)」。話題の経済学者・成田悠輔さんと、ひろゆきさんがMCを務める人気YouTube番組を書籍化。「Re:Hack」の中でも、元首相や現野党党首ほか大物政治家を招き、日本の未来や民主主義の現状、少子高齢化、教育問題ほか、今の日本においては無視できないトピックスを扱っている再生回数の多い回をセレクトしている。
空気を読まない2人が政治家に鋭く切り込み、政治家も真正面から答える。議論では答えが出なかったテーマも取り上げており、今、日本が抱えている数々の問題を知り、自分で考え、未来を見通すきっかけになる1冊。2人がどのように世の中を見ているのか、どうメディアと関わっているのかも読み取ることができる。2人のファン層だけでなく、漠然とした閉塞感を感じている、政治には関心がない、政治や既存メディアに不信感を持っている、日本をより良くしたい、様々な思いを抱える多くの人の目を引きそうだ。
エンターテインメントとして楽しめる、新時代の「政治&メディア」論といえる。初刷1万8000部でスタート。人気の2人が登場するので、すでに書店店頭でも動きがあり、新刊・話題書コーナーに加えて、『22世紀の民主主義』(成田悠輔)やひろゆきさんの著作とともに展開することをお勧めしたい。
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