幅広い文化活動の業績に贈られる日本文学振興会主催の第71回「菊池寛賞」が10月11日、発表された。作家の東野圭吾さん、東京新聞・小沢慧一記者らに贈られる。受賞者と主な受賞理由は次の通り。
▽東野圭吾さん=デビュー以来40年近くにわたり、ミステリー小説の世界を牽引。本年国内累計1億部突破。映像化、翻訳を通じて国内のみならず世界をも夢中にさせている。
▽片岡仁左衛門さん=十五代目として上方歌舞伎の大名跡を襲名し四半世紀。色気あふれる悪党から人情味豊かな旦那役まで幅広い芸域をもち、コロナ禍においても、一世一代の大役を次々につとめあげ、無比の存在感を増している。
▽野沢雅子さん=日本の声優を代表する草分け的存在。1963年国産初のテレビアニメシリーズ「鉄腕アトム」出演を皮切りに人気作品の主役をつとめ、世代を超え愛され続ける。
▽東京新聞・小沢慧一記者=「30年以内に70~80%」という南海トラフ地震の発生確率が、水増しされた数字であり、予算獲得などのために科学が歪められている実態を、非公開の議事録や古文書の調査など丹念な取材によって明らかにした。
▽栗山英樹さん=野球日本代表「侍ジャパン」監督として、2023ワールド・ベースボール・クラシックで30人の選手たちの力を結集させ、見事世界一に導いた。
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