パーソナルブレーン(京都市、橋本忠明社長)は1月25日、2023年下半期のベストビジネス書「TOPPOINT大賞」(第39回)を発表した。大賞は『2050年の世界 見えない未来の考え方』(ヘイミシュ・マクレイ/日本経済新聞出版)が選ばれた。
同書は、英国インディペンデント紙経済コメンテーターも務めるジャーナリストの著者が、豊富なデータと経済学、地政学、歴史的な洞察を通じて人口や気候変動、エネルギー、民主主義、格差、テクノロジー、地政学的変化など「2050年」の未来について分かりやすく論じる。
編集担当の日経BP・宮崎志乃さんは、「多くの未来予測系の本が悲観的な未来を示しているのに対し、本書は一貫してポジティブな未来像を示していることが最大の特徴。ビジネスや投資などの観点で30年後の世界の動きを知りたい方、日本の未来像に関心のある方、自分の将来を真剣に考えたい若い方にもぜひ活用いただきたい」とコメントを寄せている。
TOPPOINT大賞は、新刊ビジネス書情報誌『TOPPOINT』の読者アンケートによって半年ごとのベストビジネス書を決定するもので、今回は同誌2023年7~12月号の紹介書籍を対象とした。2月1日から1カ月間、丸善ジュンク堂書店、文教堂、未来屋書店の主要大型店50店舗で大賞受賞書籍フェアを開催する。
ベスト10は次の通り。
▽2位『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』ロバート・ウォールディンガー/マーク・シュルツ/辰巳出版
▽3位『CFO思考 日本企業最大の「欠落」とその処方箋』徳成旨亮/ダイヤモンド社
▽4位『教養を磨く 宇宙論、歴史観から、話術、人間力まで』田坂広志/光文社
▽5位『科学と資本主義の未来 〈せめぎ合いの時代〉を超えて』広井良典/東洋経済新報社
▽6位『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』ニック・マジューリ著/ダイヤモンド社
▽7位『消齢化社会年齢による違いが消えていく!生き方、社会、ビジネスの未来予測』博報堂生活総合研究所/集英社インターナショナル
▽8位『インド―グローバル・サウスの超大国』近藤正規/中央公論新社
▽9位『理念経営2.0―会社の「理想と戦略」をつなぐ7つのステップ』佐宗邦威/ダイヤモンド社
▽10位『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』ナンシー・フレイザー/筑摩書房
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