一般社団法人日本雑誌協会は5月29日、東京・文京区の東京ドームホテルで第69回定時総会を開き、宮原博昭理事(学研ホールディングス)が理事長に就任した。会員は正会員として一迅社、ホーム社、祥伝社、賛助会員として小学館メディアプロモーションが入会し、正会員83社、賛助会員9社の計92社となった。
前期はポルトガルで開催されたFIPP世界大会に4年ぶりに13名で現地参加したほか、生成AIへの提言を行い、プラットフォーム事業者が設定するカノニカルタグに対応する研究会をデジタルプラットフォーム対策特別委員会に格上げするなど活動した。
役員は期中に中部嘉人副理事長(文藝春秋)、土井成紀理事(NHK出版)が退任し、飯窪成幸(文藝春秋)、松本浩司(NHK出版)の両氏を理事に選任。副理事長には野間省伸理事(講談社)が就任。
総会で堀内丸恵理事長(集英社)、片桐隆雄理事(マガジンハウス)、武田真士男理事(光文社)、松本浩司理事(NHK出版)、矢﨑謙三理事(主婦の友社)が退任。江口貴之(NHK出版)、小宮英行(徳間書店)、鉄尾周一(マガジンハウス)、巴一寿(光文社)、廣野眞一(集英社)の各氏が理事に就任した。
総会後の懇親会で新理事長に就任した宮原氏は、学研がかつて『科学』『学習』『中一コース』といった雑誌で繁栄した時代から転落し、多角化によって再び成長していることを報告しながら「原点は雑誌」と強調。業界がシュリンクする中でも「元気になって挑戦し続けたら絶対に勝てる。出版業界は一番魅力的な業界で、可能性も秘めている」とあいさつした。
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