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書泉とブックセラーズ&カンパニーが復刊企画でコラボ 『殉教カテリナ車輪』紀伊國屋書店と蔦屋書店で7月1日販売開始

 株式会社書泉が進める「書泉と、10冊」「芳林堂書店と、10冊」で復刊し1万部を販売した飛鳥部勝則作品の第6弾でデビュー作でもある『殉教カテリナ車輪』を、同社店舗とオンライン販売に加え、7月1日から株式会社ブックセラーズ&カンパニーとコラボして紀伊國屋書店、蔦屋書店5店舗で販売する。

 この企画は、過去に出版された書籍で既に在庫がなく手に入りにくい名作を、書泉と出版社、著者が協力して重版する取り組み。これまでに22タイトルの作品を復刊・販売している。2023年に大きな反響を呼んだ白水社「中世への旅」シリーズの書泉向け専用重版をきっかけにスタートした。

 飛鳥部勝則作品は『黒と愛』(早川書房)、『鏡陥穽』(文藝春秋)、『堕天使拷問刑』(早川書房)、『殉教カテリナ車輪』(東京創元社)、『バベル消滅』(KADOKAWA)の5タイトル復刊し、芳林堂書店・書泉4店舗とオンライン店のみでの販売で販売数1万冊を突破した。このうち『堕天使拷問刑』は5000冊を買い切ったうちすでに4800冊以上を販売している。

 続いて復刊する『殉教カテリナ車輪』は書泉と東京創元社、ブックセラーズ&カンパニーとのコラボレーション企画として、6月25日から書泉の店舗とオンライン店で販売を開始。続いて7月1日から紀伊國屋書店新宿本店、紀伊國屋書店梅田本店、紀伊國屋書店ウェブストア、代官山蔦屋書店、梅田蔦屋書店の5店舗で販売を開始する。

 7月4日には紀伊國屋書店新宿本店で、復刊企画立案者の芳林堂高田馬場店・山本善之店長が登場するトークイベント「飛鳥部勝則推しの書店員による『殉教カテリナ車輪』のすゝめ …飛鳥部先生もリモートゲストで乱入!?」(https://store.kinokuniya.co.jp/event/1718674479/)を開催。復刊にまつわるエピソードや、飛鳥部勝則作品のおススメポイントを伝える。

□『殉教カテリナ車輪』(創元推理文庫)文庫判/価格1320円(税込)/ISBN9784488435011

【各社コメント】

株式会社ブックセラーズ&カンバニー

 我々も挑戦しようと思っていた矢先に、手林社長からお声がけいただき、話が転がり、合同販売の第一弾として本企画が生まれました。ライバル書店が手を組む面白さとともに、本格推理小説ファンの一人としては、緻密かつ大胆な仕掛けと何度も変化するミステリ『殉教カテリナ車輪』を、読者の方々に届けられる喜びに打ち震えております。「第Ⅳ章」の驚きを読者の皆さんと共感できれば幸いです。(取締役・内沢信介氏)

株式会社書泉

 まだまだ飛鳥部勝則さんの作品を読者の元に届けたいと考えていた時にブックセラーズ&カンパニーのみなさまと知り合うことができました。アプローチは違いますが、新しい出版流通・書店の在り方に挑戦されている心意気に共鳴し、突撃訪問をしたのでした。さまざまな議論を重ねている中でデビュー作の『殉教カテリナ車輪』を協力して展開しましょうということが決まったタイミングで、節目の販売数1万冊を迎えるのは偶然とは思えません。このコラボレーションをきっかけに、さらに多くの読者の方に作品を届けられますように。(代表取締役・手林大輔氏)

株式会社東京創元社

 『殉教カテリナ車輪』は1998年に第9回鮎川哲也賞を受賞した本格ミステリです。本作は作中で登場する絵に謎が含まれています。その性質上、つまりは謎がある絵がなければ成り立ちません。画家でもある著者だからこそ描けた作品です。書泉グループ様限定で販売していた作品ですが、大好評につきこの度ブックセラーズ&カンパニー様にも販売店舗を拡大することとなりました。より多くの読者の方々にこの唯一無二の傑作を読んでいただけたら嬉しいです。(笛木達也氏)

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