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第61回「文藝賞」受賞作2作が決定 待川匙「光のそこで白くねむる」、松田いりの「ハイパーたいくつ」

左から選考委員の小川、角田、町田、村田の各氏

 河出書房新社は8月29日、第61回文藝賞受賞作が待川匙「光のそこで白くねむる」、松田いりの「ハイパーたいくつ」の2作品に決定したことを発表した。10月7日発売の『文藝』冬季号に掲載する。

 応募総数2111作品、選考委員は2024年度から小川哲、角田光代、町田康、村田沙耶香の4氏。選考会は8月21日、東京都渋谷区のフォレストテラス明治神宮で開かれた、

 受賞作「光のそこで白くねむる」は400字150枚。著者の待川匙(まちかわ・さじ)氏は1993年徳島県生まれで滋賀県育ち。現在、北海道在住の31歳。「ハイパーたいくつ」は400字129枚。著者の松田いりの(まつだ・いりの)氏は1991年静岡県生まれ。現在、東京都在住の32歳。

 受賞作と受賞の言葉、選考委員による選評・選考経過は『文藝』冬季号に掲載。贈呈式は11月中旬に東京都港区の明治記念館で開催し、受賞者に正賞として記念品、副賞として50万円を贈る。

 文藝賞は季刊文芸誌『文藝』を母体とし、1962年から始まった文学の新人賞。第1回受賞の高橋和巳をはじめ、田中康夫、山田詠美、長野まゆみ、綿矢りさ、羽田圭介、山崎ナオコーラ、磯﨑憲一郎、町屋良平、若竹千佐子、宇佐見りん、遠野遥などを輩出してきた。

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