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飛鳥新社・双葉社、累計110万部突破で『変な家』・『変な絵』がコラボ

飛鳥新社刊行の『変な家』(左)と双葉社刊行の『変な絵』

 飛鳥新社が2021年7月に刊行した『変な家』(電子版含め32刷70万部)と、双葉社が22年10月に刊行した『変な絵』(同16刷45万部)が、2点累計で110万部を突破していることから、両社はこのほど共同での販促企画を開始した。

 共同販促企画として、POPやA4パネル、さらには特殊販売台なども提供するほか、購入者向けのノベルティとして、各書籍のしおりも用意する。すでに約2000店の書店から申し込みがあり、夏休みの拡販に向けて、7月27日取次搬入で出荷している。

最適なタイミングでのコラボ

 両社のコラボレーションは今回が初めてで、双葉社からの打診がきっかけで始まったという。飛鳥新社・営業部営業課の堤俊一郎氏は、「『変な家』については、すでに店頭で大きく展開していただいてはいたが、一方で話題を提供していかなれば、売上を維持することはできない。『変な家』発売から2年が経過したということもあって、新しい話題作りとして最適なタイミングで、双葉社様からご提案をいただいた」とコラボの経緯について語る。

発売1か月で10万部、初版6万で実売率90%

 飛鳥新社刊行の 『変な家』は初版部数1万部で刊行され、発売1か月で10万部を突破。その後も立て続けに増刷を繰り返したが、刊行して1年以上が経過し、動きが緩やかになったころ、双葉社が『変な絵』を刊行。当時30万部だった『変な家』は、その後3か月で60万部にまで急伸した。

 一方『変な絵』は、書籍のプロモーションとして発売に合わせて、著者の雨穴(うけつ)さんが「変な絵」の動画を配信。初版部数6万部と双葉社としても強気なスタートを切ったが、瞬く間に市場から売れ始め、すぐに増刷を決めたという。双葉社・営業局第二営業部の河合健介氏は、「一瞬で売れ、6万人以上の方が待ちに待っていたという印象。発売当初の実売率も90%以上に達していた」と当時の初動の速さを語る。

来春に映画公開予定

 雨穴さんは最高1000万回以上の再生回数を誇る人気YouTuberで、両書籍ともすでに発売から月日が経ているにも関わらず、今でもひと月で2万部以上の増刷を繰り返している。また各書籍の実績もさることながら、今年6月には『変な家』のコミック版が一迅社から刊行されるやいなや、ネット書店をはじめ大きな反響を呼んだ。さらには24年の春には『変な家』の映画公開も控えている。

 トーハン・日販の23年上半期ベストセラーでは、2点ともベスト10にランクインしており、両社は来春の映画公開をはじめ、話題がつきないシリーズであることから、年間ベストセラーでのランクインを狙い、書店店頭の活性化に注力する。今回のコラボを機に、さらにシリーズの動向に注目が集まる。

WAY書店 TSUTAYAオークワ本社店での展開模様

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