「麻婆豆腐を麻婆豆腐たらしめる最低条件は何か?」、「ラーメンをラーメンと認識できる限界はどこか?」―そんな、著者の稲田さんの尽きせぬ探究心から生まれたミニマル料理85品を収録。材料と工程を極限まで削ぎ落とした結果、見えてきたのは「そっけないけれど上質な味」という、家庭料理の新たな(そして懐かしい)可能性でした。
レシピの狙いと味を正確に伝えるため、「塩少々、醤油適量、軽く煮込む」といった料理本特有のあいまい表現を極力減らし、計量単位はグラムに統一。重要な工程は仕上がり重量を明記しています。料理に苦手意識を持つ人にこそ、手にとっていただきたい一冊です。
柴田書店(書籍編集部 丸田祐)
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