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日販 2024年秋に新拠点開設へ 文具雑貨、出版社からの物流受託などに活用

 日本出版販売株式会社(日販)は2024年秋、「物流再編プログラム」の第一弾として、ロボティクスの活用や新しい倉庫管理システムの導入などにより高度化された新拠点を埼玉県新座市に開設。文具雑貨の流通や出版社や他社からの物流受託などに活用する。

 新拠点の延床面積は7670坪、24年10月から順次稼働する予定。主要業務は文具雑貨商品等の保管および仕分・出荷、出版社からの物流受託事業の拡張、他社からの物流業務受託(3PL)。名称は今後発表する。

 書店の売場展開に合わせた文具・雑貨商品などの出荷拠点を拡張し、保管・仕分・出荷などの物流機能を効率化する。GTP(Goods to person)などロボティクスを導入し、商品ピッキング作業の生産性を現状に比べ約3倍に向上させることを目指す。同時に、作業者が歩く距離を少なくするなど作業者にかかる身体的な負担を軽減する。

 グループ共通となる新しい倉庫管理システムをこの拠点から導入。業務フローを標準化し、物流サービスの提供を効率よく実現。半径3キロメートル圏内に日販グループの拠点が4つ集積し、延べ1万7000坪余の作業拠点が集中することで、拠点間輸送などの輸送距離が短縮されるとともに、繁閑に合わせた作業スペース、人員の融通などが可能になる。近隣には出版社の倉庫も多く隣接しており、将来的な物流連携の検討も開始している。

 また、耐震性や強度、遮熱性、遮音性に優れた性能をもっており、構内に災害用備蓄品を常設し、災害が発生した時には近隣住民への支援を行うことも想定している。

 今後、新拠点で導入するロボティクスや倉庫管理システムを、5年程度を目途に順次、他のグループ物流拠点にも展開する計画。

所在地=埼玉県新座市中野1丁目13-20

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