今井書店は今年5月、旗艦店である松江本店(旧グループセンター店)を全面的にリニューアル。「すごせる書店」をコンセプトに、本格的なピザ窯を備えた直営カフェを併設し、広々とした空間に在庫も増やした。オープン後の売上は好調で、若い家族づれなどの来店が増えているという。(詳細は「The Bunka News」9月16日付8面をご覧ください)

店舗面積は300坪。入口を入ってすぐに100席にのぼるカフェコーナーを設けた。カフェは直営でピザ窯も備える本格派。テーブル席、カウンター席、ソファーを配し、ペット同伴可能な席もある。

トークショーなど多彩なイベントも予定しており、駐車場ではマルシェを月に1~2回開催する。

店内は天井を外したままにして、倉庫のようなレイアウトに。現れた鉄骨の柱の錆止め色を店内や外壁、ブックカバーのカラーにして統一感を出した。照明は蛍光灯をやめて、暖色系のスポットライトなど照度を落として落ち着いた雰囲気にした。

書棚や平台など木製の什器はすべてオーダーメードで製作した。地元(鳥取県智頭町)の杉材を使い、設計段階から書店員の意見も取り入れた。書棚は奥行きを文庫や単行本、コミックスなど陳列する商品の判型に合わせたほか、児童書の棚は子どもの目線で面陳と棚差しができるように工夫されている


レジは光和コンピューター製のセルフレジ4台と有人レジ1台の構成に。同社が自社開発したポイントアプリにも対応する。レジ下の棚にブックカバーや紙袋などを用意している。

本を主役にするため倉庫のような空間にした店舗は、むき出しになった鉄骨の錆止め色を基調にした。外壁やブックカバーもこの色を使っている。新たにデザインしたブックカバーは、1872年創業の同社の歴史を示す「今井の紋」や創業当時の店舗の絵をあしらった。

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