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インタビュー

『4週間でマスター! 書き込み式 78枚で占うタロットレッスン』(日本文芸社)/LUAさんに聞く

既存の解釈にとらわれない!
自由に書き込む「自分だけの」タロット事典

ドラマや小説などのフィクションで、小道具として使われることも多いタロットカード。8月下旬に占術家LUAさんが日本文芸社から上梓する『4週間でマスター! 書き込み式 78枚で占うタロットレッスン』は、カードの基本的な読み方を学びながら、読者がキーワードを考えて書き込んでいくスタイル。初学者は「大アルカナ」「小アルカナ」といったカードの種類の多さや絵柄の解釈に戸惑ってしまいがち。そこでLUAさんはマニュアル通りの解釈に縛られず、自由な発想を大事にしてほしいと語る。さらにはいずれは「この本、そしてタロットさえも捨ててほしい」と大胆な発言も。その真意とは?

・暗記に頼らず自分で考える

タロットは他の占いとどのように違うのですか。

 カードを使った占いは、イメージも歴史も象徴も全く違いますが、筮竹(ぜいちく)を使った占いと同じ分類のものです。その人の誕生日や手相などから占う方法もありますが、それらはたくさん見ていないと違いを見るのが難しい。タロットは割と手軽にでき汎用性が高い。絵柄があることで言葉にしやすいですね。タロットは絵柄そのものと、引いたカードの絵柄と絵柄のつながりを見つけることで読みを深め、見て感じたことを占っていく。心のなかを映すものです。
 ドラマや小説などで死を表すタロットカードが殺人現場に置かれていたり、それを引いた人が殺されるみたいなシーンがありますが、あれはよくない演出だと思っています。例えば死神が描かれているカードをよく見てみると、後ろに光が見えています。つまり死だけでなく再生も表しています。各カードに基本的な意味はありますが、占う人の悩みなどはそれぞれ。同じカードがでるたびに、同じ答えになるのは本来おかしなことです。

タロット初心者は絵柄やその意味を覚えるのに苦労するかもしれません。

 絵柄の意味や解釈をそのまま覚えても意味がありません。出たカードの絵柄やキーワードを手がかりに感じたことを読んでいくことです。そのときに気合を入れ過ぎてはいけません。好奇心をもってまず何が描かれているかをじっくりみること。受験勉強のようにカードの意味を暗記してしまうと、そのカードを引いたときに一つの解釈しかできなくなる。あくまで一つの読み方であることを気に留めて、そこから自分で考えていくことが大事です。


・いずれはタロットも捨ててほしい!?

『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』『リーディングがもっと楽しくなる78枚で占うタロット読み解きBOOK』に続き、3冊目の本作を書き込み式にしたのは

 これまでの本と合わせてお答えしますと、こんなに細かくキーワードを分けたタロット本はこれまでにあまりなかったと思います。総合運、仕事運、恋愛運ぐらいだったのではないでしょうか。私自身、型にはまらないことが信条なので、「斬新ですごい本をつくりたい」という思いがありました。自分の言葉で書かないと本を読んだだけで終わってしまう。書くことを通じて考えてほしいんです。極端なことをいいますと、タロットがなくても自分の人生を決めれらるようになってほしい。本どころかタロットさえも捨ててほしいと思っています。
 自分の人生は自分で決めるもの。それがなかなかできないから、まずタロットをツールとして使って、自分のなかから言葉を引き出したり、決断するためにタロットを背中を押すヒントにしてほしい。毎日1枚引く「デイリーオラクル」をしてみる、または1セット78枚を引き続けて禅問答をやってみるとか。やってみると発想が豊かに転換できるようになりますし、思考停止状態を壊すこともできます。

カードの解釈のなかでLUAさんは魔術師=動 画を配信する人、女司祭=学級委員などユニークな見方をしています。

 その他にも、戦車のカードは描かれている十字架が赤十字のマークに見えて、戦士が担架で運ばれている人にも見えますよね。戦士ではなく、実は患者だったと(笑)。とにかく解釈に自制をしないことです。そのときの心情などによって同じカードでも見え方は違います。そこで気になったことを重点的に読み解いていく。注意したいのは、引き直しです。事前に思うようなカードが出なかったからといって、そのカードを無かったことにしてはいけません。
 最初のカードが上手くわからないとき、もう一枚引いてみて、一枚目のカードについて考える補助にする「引き足す」ことは問題ありません。

・占いにはボキャブラリーが必要


他人をタロット占いするときに気をつけることは。

 他人を占う場合、少なくとも影響は与えてしまいます。だから本を読んで丸暗記したことしか言えない人は占いをやってはいけないと思っています。やるのなら自分なりの哲学をもって、カードの意味をそのたびごとに解釈し悩んでいる人の意図も汲んで伝えることが求められます。また、ネガティブで精神的に弱い人が「どうしたらよいかわからないから占いで決める」というケースもあるかもしれません。本当はそれもやってはいけないことです。占いは絶対なものではなく選択肢を広げたり、自分を振り返って冷静に見つめ直すために使うものです。占いは未来の予言ではありません。よいことも悪いことも自分の気づいていない可能性も含めて示唆してくれるものです。
 カードの解釈を深めるためには何をすればよい ですか。
 やはり言葉を書くことです。同じ言葉ばかりキーワード集から何度も使ってしまうと占いができなくなる。そういう人はボキャブラリーが不足しています。この本を捨ててもいいから辞書をめくってほしいくらいです。逆にいいますと、そこにこの3冊目の書き込み式の本をつくる意味がありました。自分で自分なりの表現をみつけること。表現力が乏しいと、せっかくいい占いの結果が出たとしても相手にも伝わらないでしょう。これは練習しないと身につきません。

・本屋のこれからを占ってみると…


昨今では書店経営が厳しく閉店も珍しくはありません。活性化のアイデアはありますか。

 では本屋さんがどうすればこれから発展していくか、占ってみましょう。こちらから1枚引いて頂けますか。(聞き手、カードを引く)…「ワンドのナイト」、こん棒を持った騎士が描かれた、勢いのあるカードですね。もっと本を動かしていくことを示しています。本や雑誌は、雑貨屋でもプラモデル店でもおもちゃ屋でも置けます。実際にその取り組みは出てきているとのことですが、上手くいけばどんどん乗ってくると思います。こん棒の騎士は、新天地を切り開いていく人、純粋に目標に向かって突き進んでいく人でもあります。待っているのではなく「本から外に出ていく」ことです。

【担当編集者は語る】

 タロット占いというと、カードに不思議な力が働いて運命を導き出すというような、ミステリアスなイメージを持つ方も多いようです。しかし、LUA先生のタロットは実に明快、そして理性的。タロットを自己分析のための「ツール」としてとらえ、悩みや迷いが生じたときに、タロットの絵柄やキーワードをヒントに自己を見つめなおし、よりよい決断を目指すというものです。
 本書でLUA先生のシリーズは3冊目となりますが、一貫して、他者に依存することなく自分の力によって、自分を奮い立たせる道を見つけ出そうという姿勢でアイデアを提案してくださっています。
 本書はワークブックの形式をとっており、楽しく気軽なレッスンばかりですので、ぜひ実際に手に取ってみてください。とくに最近は老若男女問わず、人間関係で悩むことが多くなっている時代ではないでしょうか。読者の方には、LUA先生を通じてタロットがいかに有用なツールであるかを実感していただき、毎日を建設的に、前向きに過ごしていただければと願っています。

A5版/並製/160ページ
本体1500円

LUA(ルア)

幼少期からオカルトと神秘の世界に関心を抱き、2004年に占術家に。西洋占星術、タロット、ルーン、ダウジング、数秘術などを習得。雑誌・書籍・WEB などの各メディアでの原稿執筆と監修を行っている。著書に『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』『リーディングがもっと楽しくなる 78枚で占うタロット読み解きBOOK』などがある。

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