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「マンガアーカイブ機構」が本格始動 マンガ出版社15社が参加

 マンガの原画(紙)や関連資料、雑誌・単行本などの刊行物を保存し、継承するための新団体「一般社団法人マンガアーカイブ機構」の設立が8月21日に発表された。団体は今年5月1日に設立済み。これまで文化庁のマンガアーカイブ事業に携わってきたマンガ関連施設と、主要なマンガ出版社15社で組織する「コミック出版社の会」、マンガ研究に取り組む大学などが中心となっている。

 同機構によると、設立にあたっては、文化庁が実施する「メディア芸術連携基盤等整備事業」での取り組みとして、産学官が連携する形で進め、法人の体制や当面のスケジュールなどについて協議してきた。特に、マンガ原画の収蔵は、その範囲や収蔵基準について文化庁事業の一環である「マンガ原画アーカイブセンター(MGAC)」よりも狭義的な範囲で基準を設けているという。また、具体的な収蔵原画の選定は今後、「アーカイブ有識者会議」を諮問機関として設置する予定としている。9月には、マンガアーカイブ機構の公式ホームページもオープンし、マンガの原画収蔵などに関する活動が本格的に始まる。

 「コミック出版社の会」には現在、秋田書店/KADOKAWA/講談社/集英社/小学館/少年画報社/新潮社/白泉社/双葉社/リイド社/芳文社/日本文芸社/竹書房/宙出版/スクウェア・エニックス―の15社が加盟している。

〈会社概要〉
 ▽社名=一般社団法人マンガアーカイブ機構

 ▽所在地=秋田県横手市増田町増田字新町285(横手市増田まんが美術館内)

 ▽代表理事=大石卓(横手市増田まんが美術財団)

 ▽主な事業内容=①秋田県横手市増田町にある伝統的建造物・内蔵を活用して原画収蔵能力を強化する②京都府下での収蔵強化を目指す③「アーカイブ有識者会議」を設置、原画収蔵を進めていく④原画収蔵を進め、原画整理作業に着手する⑤刊本のアーカイブとその調査研究を進める

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