出版プロデュースや書籍プロモーションなどの事業を展開するブックダムは、新刊『踏み出す一歩 そして僕は夢を追いかけた』(10月13日発売)の刊行を皮切りに、出版事業を開始した。同社が発行元となり、発売元は日販IPSに委託する。
著者は、元福岡ダイエーホークス(現福岡ソフトバンクホークス)で投手として活躍し、現役引退後、同球団で投手統括コーチを務めたのち、メジャーリーグベースボール(MLB)のテキサス・レンジャーズで、投手育成コーチに就任した著者・倉野信次氏。同氏が単身アメリカにわたり、「給料なし」「通訳なし」「全額自腹」の環境下で、日本人で初めて投手コーチとして、MLBチームと契約するに至るまでの1年間を綴ったエッセイだ。なお倉野氏はこれまでKADOKAWAから『魔改造はなぜ成功するのか』を上梓しており、今回が2作目となる。
2019年創業のブックダムは、当初書籍PRやプロモーション事業を中心に事業を展開し、その後、出版プロデュース事業を開始。『平均4.2か月で1万フォロワーを実現するプロ目線のインスタ運用法』(クロスメディア・パブリッシング刊)が8万部を超え、現在もおよそ10タイトルのプロデュースを進行している。
同社は4期目に入る23年6月に、出版事業に本格参入。その意図について代表取締役・菊池大幹社長は「もともと出版事業を手掛けることを想定して創業した。出版社として、自社コンテンツを読者に届けたいという、ストレートな思いから」としたうえで、「自社他社を問わず、出版物において、当社が定めた判断基準を設けている。その基準を満たす本のみを世に送り出していくことを目的に活動している。1冊の本が持つ価値を最大化し、必要としている読者、社会に提供していく」と、今後の展望について語る。
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