作家の今村翔吾氏が4月27日に東京・神田神保町のビル1階と地下1階に16坪のスペースに364棚を備えるシェア型書店「ほんまる」をオープンすると発表した。本事業にはクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏も参画し、「ほんまる」のロゴや店舗デザインなどを手掛け、クリエイティブ面を担っている。
システムは入会金1万2650円、月額は棚の場所によって変わる4850円～9350円の7プラン。1冊あたりの販売手数料5％、スタッフは常時配置。出版取次にも対応し、棚主は新刊を仕入れての販売も可能。また、出版社が棚主となっての自社刊行物、企業の社史・紹介された雑誌なども配置できる。
開業志望者のサポートも
独立開業を目指す人向けに、セミナーや講演、棚主同士の交流の場を提供、さらに融資や投資など資金面の相談サポートも実施するという。
今村氏は2021年に大阪府箕面市の「きのしたブックセンター」を事業承継、23年には佐賀市のJR佐賀駅構内に「佐賀之書店」を新規オープンするなど、執筆活動を続けながら出版業界で新しい取り組みを進めている。
今村氏はメディアを通して「小さな町、大きな町、山間や海辺の町、いかなる場所にも溶け込み、多くの方が足を運んでくださり、誰にでも愛される書店を。『ほんまる』は全国に広がってゆく未来を目指し、本の聖地・神保町よりスタートする」とメッセージを寄せている。
ほんまる
開店日＝４月27日／所在地＝東京都千代田区神田神保町2丁目23―5北井ビル1階・地下1階／営業時間11時30分～19時（無休）／電話＝03（6272）9940
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