親子で読んでほしい絵本大賞作家・鈴木まもるが描く戦場で起きた、奇跡のような実話!
【内容紹介】1914年、第一次世界大戦中の12月24日。イギリス軍の兵士は、一日中、ドイツ軍との撃ちあいで疲れ果て、ざんごうで休んでいた。すると、向こうの方から、ドイツ軍が歌っている「きよしこの夜」が聞こえてきた。イギリス軍も自国の言葉でいっしょに歌い始めた。その後、両方のざんごうから、クリスマスのいろんな歌が夜空に響いた。翌日、ドイツ軍の兵士とイギリス軍の兵士が両手を上げて近寄っていった。二人は恐る恐る手を差し向けると「メリー・クリスマス」といって握手をした。これは、本当にあった話で戦場のあちこちで起こったこと。
図書館関係者/学校図書館(小学校) 菅井 千春
今、戦争をテーマにした絵本がたくさん出版され、話題になっている作品も色々あるが、これはタイトルだけで惹き付けられました。実際にあった話ということですが、本当にこんなことが起きるのか?と両国の兵士さんたちの行動に胸が熱くなりました。
レビュアー 真奈
本当にこんな風なお話があったら良いのになぁ…なんて思っていたら、本当にあったお話でした。戦争なんて、無くなってしまえば良いのにって思うけど、そんな簡単なことではないんだろうな。
レビュアー punyon
今この本を読むべきは、子どもたちではなく、命の重さを、人の優しさを理解しようとしない大人たち。この本を読んだ人たちの思いが、早く為政者に届いて、ウクライナの悲劇を1日も早く終わらせることができますように
図書館関係者/学校図書館(中学校/高等学校) 花崎 真由美
双方から2人の兵士が銃を下ろし、ゆっくりと歩みより握手を交わした。クリスマスの奇跡。お互いの間に友情さえ芽生える。2月ロシアのウクライナ侵攻が始まり、戦争状態が続いている今だからこそ、より心を打たれる物語だった。
教育関係者(塾講師) 木原 有美
モノクロを思わせる最初のページから、最後は光を感じる色づかいに変わっていくところで、読む私の体温も温かくなる。わかり合おうよ、そうすれば戦争なんてなくなるよ。という簡単なものではないこともさらっと触れられている。
図書館関係者/学校図書館(小学校)
今の時代だから、いつも以上に考えさせられる話でした。あとがきにあるように「ほかの命のことを思う想像力と行動する勇気があれば、戦争をやめることはできる」。世界中の人々に読んでもらい、自分に出来ることを考えるきっかけになるといいと思います。
図書館関係者/学校図書館(小学校) Mandou Kaduki
第一次世界大戦での実話をもとにした物語だが、今、読み返すと辛いような悲しいような感情を覚える。この物語の人たちはその日を境に戦いをやめたと言うが今まさに現実に起きている戦争を思うとなんて遥かとおくに遠ざかってしまったのかと思う。
レビュアー 坂口 真知
子どもたちに、この本をどうやって手渡せばいいのか、どう助言すべきなのか、大人としてそこを強く感じます。ですが、この本が刊行されることで、皆が一方向を向いて考えていけるはずです。とてもいい本だと思いました。
図書館関係者/学校図書館(小学校) 前橋 志保
戦場で戦っている人は戦争をしたいわけではないという事を強く感じました。相手を思う気持ちを表現すれば、その気持ちに応えてもらえる。誰もが幸せを願い優しく生きられたらいいのに。戦争が無くなることをただただ祈るばかりです。
図書館関係者/学校図書館(小学校) つぐつぐ
絵本で見ると、より一層心にきます。国が違かろうが、宗教が違かろうが、わたしたちは同じ人。戦争していた人たちがクリスマスの日に仲良くなる……それが実話であることに人と人との可能性を感じずにはいられませんでした。
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