三省堂書店神保町本店(小川町仮店舗)は、8月16日から9月15日まで池田書店刊行『うちで作るチャーハンがウマい!』の掲載写真20点以上をB2サイズに拡大した写真展「美麗なるチャーハンの世界」を開催している。同展は美術展を意識した演出で、地下1階から6階までの各階段の壁面を活用し、チャーハンの大型写真を著者・佐藤樹里氏によるコメント付きで展示する。
また書籍の店頭販促として、1階エレベーター脇での書籍展開とポスター貼付、さらには1階のレジ前には同書と合わせて、佐藤氏提供によるTシャツ(定価3960円)、帽子(定価3850円)、著者自ら製作したハンドメイドのストラップ(定価3080円)も同時販売している。
店舗を美術館としてとらえる
同展は神保町本店長・杉浦正人氏による発案で始まった企画で、同氏は「実際の本を目にしたときに、写真も美しく、とにかく“うまそう”だと思った。レシピ本に掲載されている写真は、本を手に取ってもらえなければ読者やお客様の目に触れることがない。それはとてももったいないこと。店舗を美術館としてとらえ、美術展のように大きく写真だけを見せれば、新たなアプローチで来客された方にレシピ書の魅力を伝えることができ、販促にもつながる」と同展を企画した経緯を語る。
展示会は「基本のチャーハン」、「映えるチャーハン」、「禁断のチャーハン」、「夏に食べたいチャーハン」、「私のリスペクトチャーハン」の5つのカテゴリ別で展示。著者の佐藤氏が写真を選択し、同書編集担当の池田書店編集部・高橋隆太副部長が同書を基礎としながら、展示構成を考案。チャーハンへの思いや著者のバックグラウンドを垣間見せることで、ストーリーを感じさせる内容だ。
文芸書やビジネス書でも
今回の展示企画について、池田書店営業部の野口英之部長は「書店での販促企画としては初めての試み。料理書の販促事例として成功させたい」と意気込みを語る。
一方、杉浦本店長は「今回は料理書で実施したが、文芸書やビジネス書で魅力的な一節や1ページを大きく展示することで、その書籍・作品を体感してもらえれば、その本を購入してもらえるはず。すでに数社の出版社にお声がけしている」と新しい企画に意欲を示す。
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